元Disneyダンサー「男性が仕事でお客様からモテるぞ!」

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映画でバレエ!ロイヤル・バレエ団『うたかたの恋』 PART②

前回はストーリーまで触れられませんでした。

 

ということで今回は内容へ

 

うたかたの恋


題名だけみるとのんびりした恋の話なのかな~、と思っていました。

「うたかたの恋」は昔、宝塚でも上演していて、家にビデオがあっても観ることはありませんでした。

まさか、こんなに血生臭い、ドロドロした話だったとは!!

ルドルフ皇太子が死に至るまでの8年間


物語はルドルフ皇太子がすでに精神的に追い詰められている状態から始まります。

そのため、ポジティブな感情が一切ありません。

ケネス・マクミランはなぜこの題材を選んだのかが非常に気になります。

ちょうどこの時代、ルドルフ・ヌレエフが男性ダンサーの地位を向上させています。

ヌレエフ以前は、男性ダンサーは女性ダンサーのサポートが何より大事な役割でした。

それを大きく変えたのがルドルフ・ヌレエフです。

マクミランもヌレエフ同様、男性を主人公としたバレエを「うたかたの恋」で発表しました。

この辺はのちのち調べてみようと思います。

製作


1978年初演
振付:ケネス・マクミラン
台本:ジリアン・フリーマン(小説家)
音楽:フランツ・リスト
編曲:ジョン・ランチベリー編曲
美術・衣裳:ニコラス・ジョージアディス

キャスト


ルドルフ皇太子・・・オーストリア・ハンガリー帝国の皇太子。フランツ・ヨーゼフ皇帝の嫡子。
スティーヴン・マックレー(Steven McRae)

マリー・ヴェツェラ・・・ルドルフの最後の愛人で心中時は17才。男爵令嬢ではあるが普段宮殿に出入りは許されていなかった。
サラ・ラム(Sarah Lamb)

ステファニー皇妃・・・ルドルフ皇太子の妻。ベルギー王家の出身。
ミーガン・グレース・ヒンキス(Meaghan Grace Hinkis)

フランツ・ヨーゼフ皇帝・・・オーストリア・ハンガリー帝国の皇帝。ルドルフの父。
ギャリー・エイヴィス(Gary Avis)

エリーザベト皇后・・・フランツ・ヨーゼフ皇帝の妻。ルドルフの母。
クリステン・マクナリ(Kristen McNally)

ラリッシュ伯爵夫人・・・ルドルフの前愛人(史実では従姉妹)。ルドルフとマリーの仲を取り持つ。
ラウラ・モレーラ(Laura Morera)

ヘレーネ・ヴェツェラ夫人・・・マリーの母。コンスタンチノープルの銀行家の娘。上流階級に食い込もうと必死。
エリザベス・マクゴリアン(Elizabeth McGorian)

ブラットフィッシュ・・・ルドルフのお気に入りの御者(プライベートの時に)。
ジェームス・ヘイ(James Hay)

ミッツィー・カスパール・・・高級娼婦。ルドルフの一番お気に入りの愛人。
マヤラ・マグリ(Mayara Magri)

”ベイ”・ミドルトン大佐・・・英国の騎兵将校。エリーザベト皇后の愛人。
ネマイヤ・キッシュ(Nehemiah Kish)

ハンガリーの4人の高官・・・ルドルフがハンガリーに傾倒していることの象徴。
マルセリーノ・サンベ(Marcelino Sambé)
リース・クラーク(Reece Clarke)
トーマス・モック(Tomas Mock)
カルヴィン・リチャードソン (Calvin Richardson)

指揮:クン・ケセルス

1幕

プロローグ


まずプロローグでは誰かの棺がひっそりと地中に納められます。

この時はルドルフ皇太子の遺体だと思っていました。

ブラットフィッシュの泣きそうな顔が非常に印象的なシーンです。

ホーフブルク宮殿の舞踏会の間


1881年、ホーフブルク宮殿では皇太子ルドルフとステファニーの婚礼を祝う舞踏会が開かれている。

音楽のテンポが非常に速いです。

舞踏会に招かれた方々が老若男女問わず歩くテンポが速い!!

「うたかたの恋」はテンポよく進んでいくんじゃないかという予感がしました。

そして、衣装が非常に豪華!!

全てのキャストの衣装が豪華です。

ライブビューイングなので、アップになりますがとにかく豪華。

衣装部に拍手喝采です!!

ルドルフはすでに危うい雰囲気


すでにこの時点で、ルドルフ皇太子は精神的に張りつめている感じ。

結婚祝いの場なのに、結婚相手のステファニーの姉ルイーズにちょっかい・・・。

場が凍り付きます。

この頃すでにルドルフは、父ヨーゼフ1世との確執、梅毒を罹っていたようです。

史実によると、行き詰まりを感じていたルドルフが、自殺の相手を探していたと考えられているようです。

マリーとの出会い

ラリッシュ伯爵夫人に会い、ヴェッツェラ男爵夫人とその娘でまだ幼い少女のマリーを紹介される。

マリーは幼いながらもルドルフに一目惚れしてしまう。

この時のサラ・ラムは恰好、髪型含め、少女感満載でした。

でもその目には妖しい光もあります。サラ・ラムは目がすごく特徴があって、雄弁に語る目をしているので、身体だけで表現するバレエにおいては非常に大きな武器だと思います。

ハンガリーの4人の高官

ルドルフの友人であるハンガリーの高官4人がハンガリーの分離派運動についてルドルフに熱く語ります。

この4人の踊りが非常にスピーディーかつアクロバティックです。

一番踊るマルセリーノ・サンベは背が小さいですがテクニック抜群で、ブレがない。

その他の3人は背も高くかつテクニックがあり、踊りが華やかです。

ルドルフがハンガリー勢力に加担していく様子が描かれます。

少し高圧的な高官。

オーストリアとハンガリーの狭間で揺れるルドルフ。

こういう政治的な色が濃いのも「うたかたの恋」の特徴です。

ラリッシュ伯爵夫人とのパ・ド・ドゥ

解説によるとラリッシュ伯爵夫人がよりを戻そうとしているらしいですが、あまりそういう感じは受けませんでした。

ラウラ・モレーラがマックレーと踊ると熟女感があって、大人と子供という感じ。

ただ、ルドルフに対する愛着みたいなものはあって、出来の悪い子犬を育てているような雰囲気です。

実際には、ルドルフはめちゃめちゃ優秀だったそうです。先生のお墨付きもありました。

この知識が、リベラルな方面に傾倒していくことになります。

ちなみに、ルドルフの母のエリザベートも語学の才能がすごかったという話です。

ホーフブルク宮殿の皇后エリーザベトの部屋

舞踏会が終わり、エリーザベト皇后はお気に入りの女官たちと楽しく過ごしている。

この時の侍女の踊りがコケティッシュでかわいいです。

前田紗江さんが1番目立つ役でしたね。

そもそもステファニーとは政略結婚。ルドルフは母の同情を引こうとするが、エリーザベト皇后は気にも留めない。

エリザベートはとにかくルドルフには冷たいです。

これがのちの悲劇につながるわけですが、親子の難しさが表れている場面です。

今回はエリザベートからルドルフへ愛情が感じられなかったのが残念。

僕の解釈では、エリザベートは息子を愛しているものの、王家の血を受け継ぐものとして勝手な行動、自由な行動は許されないため突き放している、と思っています。

今回は、とにかく冷たい感じがしてただただルドルフに同情してしまいました。

そういう流れでもいいんだと思いますが、親に愛されず崩壊していったという人物像ではない気がしていて…。

きっと後に観る機会があれば、また考えてみます。

ホーフブルク宮殿のルドルフの部屋

これは非常に恐ろしい場面です。

ルドルフはステファニーをレイプまがいに襲います。

拳銃と骸骨を持ち出す…。

これはステファニーに同情します。

バレエでここまで生々しいシーンがあるのは珍しいです。

振り付けもアクロバティックだし、実際に銃をぶっ放すし…。

ただ、逆にバレエだからこそ残虐性にフィルターもかかっています。

たぶん演劇や映画だと目を覆ってしまうシーン。

残虐な部分に振付の美しさが入っている矛盾。

ステファニーは宮殿の生活が大好きで、ルドルフはリベラルなインテリ階級と街で騒ぐのが好き。

そもそも相容れない。

二人の間にはエリザベートという女の子も誕生します。

ですが、その後、ステファニーはルドルフから性病を移されてしまい妊娠できなくなったと言います。

華々しい宮殿とその裏にあるドロドロとした世界。

ハプスブルク家が滅亡するのは当然の流れだったのかもしれないです。

第2幕

 悪評の高い居酒屋

ルドルフは新婚旅行に娼館にステファニーを連れて行ったそう…。

おいおい…。

たぶんそれを意識してのシーンです。

ステファニーも居酒屋にやってきますが、当然場に馴染めず出て行ってしまいます。

このシーンは踊りが満載で楽しいシーンです。

特に、ルドルフの本命、高級娼婦ミッツィ・カスパーと4人の高官の踊りは素晴らしいです。

スリリングです。

ブラットフィッシュのソロ、ルドルフのソロ、群舞も含め、超がつくほどのスピード感です。

スティーヴン・マックレーの高速シェネも見られます!!

自殺のお誘い

ルドルフがミッツィに自殺を持ち掛けますが、断られてしまいます。

実際、史実でもルドルフは誘いましたが断られてしまいます。

そこで、マリーに鞍替えするようですが、本当に気に入っていたのはミッツィと言われています。

ヴェッツェラ家

ラリッシュ伯爵夫人が友人のヴェッツェラ男爵夫人の家を訪れ、マリーにルドルフにアタックするようけしかけます。

ラリッシュ伯爵夫人がいかさま占いをやるんですが、よくできているな~と思いました。

史実ではラリッシュ伯爵夫人はエリザベート皇后の兄と一女優の娘で、宮廷への出入りも許されない生まれだった。

ただエリザベートが可愛がっていたおかげで、宮殿に出入りすることができ、ルドルフと幼なじみだったそう。

この出自から、宮殿に気軽に入れないマリーに思うところがあったのかもしれません。

ホーフブルク宮殿 - フランツ・ヨーゼフ皇帝の誕生祝い

ここは複雑な場面です。

ルドルフが父親との意見の相違が顕著になったり、

父も母の浮気相手が同席していたり、

マリーからの手紙をラリッシュ伯爵夫人から手渡されたり。

カタリーナ・シュラットは、悲しげに「我は別れゆく」という歌を歌います。本物の歌手が歌っていて、バレエとオペラが融合している場面です。

このカタリーナ・シュラットは、エリザベートが自分の身代わりに皇帝にあてがった女優です。

貴族の複雑な世界ですね。

ホーフブルク宮殿 - ルドルフの部屋

ここでついにルドルフとマリーが密かに結ばれます。

内容は過激!

同じ嗜好を持つ二人が出会ってしまう。

暴力的で、性に耽溺する部分も似ている。

この時マリーは17歳。

たぶんルドルフに愛などはありません。

ですが、いいタイミングにマリーが現れ、死への渇望を満たす存在がやってきました。

マックレーの表情も素晴らしいし、サラ・ラムの紅潮している感じもすごい良かったです。

ヘビのような狡猾で絡みつくような振付、アクロバティックな展開。

これは生で観てみたいです!

3幕

田園地帯にある皇室の狩猟場

ルドルフは猟銃を暴発させて皇帝のすぐ側にいた従者を死亡させてしまう。

要注意人物のレッテルを張られていたルドルフは、皇帝暗殺未遂の噂もたてられ、立場がなくなってします。

この事件を機にすべてからの解放されるため、さらに死を意識するようになる。

スティーヴン・マックレーは不慮の事故という感がかなり強かったです。

皇帝一行が集まっていましたが、全員の冷たい視線がとにかく痛かった…。

ホーフブルク宮殿のルドルフの部屋

今回の一番の謎のシーンです。

ラリッシュ伯爵夫人がルドルフを慰めているのですが、そこにエリザベートが入ってきます。

そしてすごい剣幕でラリッシュ伯爵夫人を追い出してしまいます。

そこにはルドルフの愛はなく、体面を保ちたいという感じもしなかった。

これは他のダンサーが踊っている時に解決したいと思います。

その後、マリーと2人きりになり、ルドルフは「一緒に死んでくれ」と懇願する。

マイヤーリンクの狩猟小屋

ここでブラットフィッシュのソロ。

ルドルフがブラットフィッシュに余興を命じたものの、ルドルフもマリーも見ていない。

ブラットフィッシュから、二人を現世に留めておきたいという意識が感じられました。

軽快な振付に伴う悲しい感情。

しかし、どうにもできなことに気づいて、ブラットフィッシュは引き下がっていく。

この出来事は、史実にも書かれています。

命を絶つシーンへ

ルドルフはモルヒネを打ち、マリーと最後のパ・ド・ドゥを踊ります。

その後マリーを撃ち、最後に自分自身を撃ち死に至った。

このシーンは息もできないほど緊迫しています。

内容が内容だけに感動、という感じではないですが、共感できました。

国を良くしたい、愛をつかみたい、幸せになりたい、こうした感情がすべてすれ違っていくとこういう結果になるような気がします。

特に皇太子ともなると一つのミスも許されない。

そうした中で生きる息苦しさ。

現代の観客が観てもかなり共感できるんじゃないかと思います。

エピローグ

プロローグと同じハイリゲンクロイツの墓地。

夜陰に紛れて1台の馬車が到着する。

ふたりの遺体は死後すぐに引き離され、ルドルフの遺体は宮殿に運ばれ、皇太子にふさわしい埋葬がなされた。

しかしマリーの遺体は、心中を隠すため、生きている人間のように馬車に座らされ、ハイリゲンクロイツの墓地へ運ばれた。

母や兄姉の立会いも禁じられて、さびしく埋葬された。

まとめ

結局、マイヤーリンク事件は未だ真相は闇のままとなっています。

最近、マリーが母に宛てた手紙が銀行から見つかったということで話題にもなっていました。

マリーの墓は荒らされたりと悲劇的な状況は続いています。


マクミランの振り付けたバレエは演劇的と言われます。

中でも「うたかたの恋」は、圧倒的な演技力と技術力が試されます。

「うたかたの恋」を枯らさず、上演し続けるロイヤルバレエ団に拍手喝采です。

何年か前に日本にロイヤルバレエが持ってきたこともありました。

たぶん日本人は好きなんじゃないかと思います!


長々と書いてしまいましたが、これで終わります!!

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どうもありがとうございました!!

たけだ