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アンディ・マレー vs ロベルト・バウティスタ・アグート 感動についてじっくり考えてみる

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大学時代からテニスにハマり始めました。僕は、プレーは全く出来ず、観る専門です。笑

WOWOWに入っていたので、ヘビーに観ていた時期もありました。今はやめてしまったこともあり、めっきり見なくなってしまいましたが、今日たまたまマレー戦を無料でやっていました。

雰囲気が少し異様な感じで、かなり盛り上がっていたので、ついつい観てしまいました。

まさか、こんな試合になるとは・・・。

 

 

マレー涙の会見

マレーは僕がテニスを見始めて、しばらくしてから登場しました。

最近のマレーが腰のケガに苦しんでいたのは知っていましたが、ここまで重症化しているとは知りませんでした。まさか、彼がこんな状況になっていたなんて・・・。

会見では最初、涙で話すことが出来ず、席を外してしまいます。それから戻り、時々つまりながら話し始めます。

マレーは臀部の痛みにより、プロレベルでのテニスが困難とのこと。トレーニングすらままならない。そんな状況でプロとして続けていくことは難しい、と判断したとのことです。

 

イギリスの宝、アンディ・マレー


マレーはイギリスで大人気です。なんといっても、2013年、地元ウィンブルドンでの優勝は大盛り上がりでした。対戦相手はジョコビッチ。この優勝は、洋服のブランドにもなっているフレッド・ペリー以来77年ぶりでした。

僕が印象に残っているのは、前年の2012年。決勝まで行きましたが、王者ロジャー・フェデラーには勝てず。涙の準優勝となりました。試合後のインタビューで「なぜ俺は勝てないんだろう?」という発言に感動したのを覚えています。

ところが、イギリス国民からはバッシングの嵐・・・。久々の地元からの優勝者への期待がマイナスの方向に行ってしまいました…。イギリス勢で優勝の可能性があるのは、マレーただひとり。その期待をすべて背負っていて、強靭なメンタルが求められていました・・・。

そして2013年の優勝。僕は大のジョコビッチファンでしたが、さすがにこの時は中立的な感じで観ていました。そして、優勝して本当に良かった!!と思ったのを覚えています。

また、2012年ロンドンオリンピックの優勝も印象深いです。

マレーのプレーはラリーが続くので見ていてとてもワクワクします。アンディ・ロディック全盛期の時は、サーブでゲームが決まってしまうので、ラリーが全然続かない。個人的に男子テニスがあまり面白くなかった時代です。その時は、女子の試合ばかり見ていました。

そして、ナダルやジョコビッチ、マレーが活躍するようになり、男子テニスがすごく魅力的に思えて、男子テニスにシフトしていきました。マレーが他の選手と違っていたのは、フレッド・ペリーのウェアを着ていたこと。フレッド・ペリーがテニスからきているのは知っていましたが、着用しているプレーヤーを見たことがありませんでした。

その時すごいおしゃれだなー、というところからマレーに注目するようになりました。今はもう違うスポンサーですが。

 

マレーと言われると「あなたにムチュー」を思い出す

 
全然関係ない話をひとつ。

アメリカのドラマに「あなたにムチュー」というものがあります。ニューヨークを舞台に、ポール・ライザーとヘレン・ハントが演じる新婚カップルの日常を描くシチュエーション・コメディです。


ここに、マレーという犬が出てきます。


Mad About You Toilet Paper Demonstration.avi

これはヘレン・ハントがトイレットペーパーを取り替えないポール・ライザーにやりかたを見せているシーンです。笑

マレーの犬種はわからないですが、かなりキュートな犬でした。

ドラマの中では、「オスワリ」も「オテ」も絶対にしない。そして、言うことを聞かない。とにかくマイペースで、おトボケなキャラクターだったワンコくんです。でもとにかく、かわいい。毎回、マレーが登場するのを楽しみにしていました。

このワンコをアンディ・マレーと比較すること自体、失礼なのはわかっていますが、テニスプレーヤーのマレーをみると、犬のマレーを思い出してしまいます。アンディ・マレーも華があって、愛嬌があり、人を惹きつけるプレイヤーなので、思い出してしまうのかもしれないです。

 

スポーツの感動は何にも代えがたい

 

僕はダンサーとして舞台に立っていました。その時、振付師に、つくりものを舞台でやってもお客様は感動しない。ウソの演技にならないように注意しろ、とよく言われていました。

特にダンスは言葉がないので、身体で表現しなくてはいけません。観客が遠くから見ていたとしても何を表現しているのかわかるように考えろ、ということだったと解釈しています。

その時、よく師が出していたのが、スポーツです。

全身全霊で戦っている人たちは、遠くから見たとしても動作一つで何を感じているかわかると言います。今回のマレーもそうでした。プレーの間では足を引きずり、ポイントを決めれば声に出して喜び、ミスをすれば何が悪かったかを口に出して同じ動きをやってみる。どんどん感情移入してしまいました。たぶん現地の観客も同じだったんじゃないかと思います。

今回は、マレーの全身全霊をかけた特別な試合に感じました。

最初にチャンネルをたまたま回した時に感じた、異様な感じ。ここから来たのだと思います。甲子園や箱根駅伝のような、学生スポーツのような熱い感じがありました。

全豪オープン マレー vs バウティスタ・アグート

 

全豪オープンはテニスの4大大会の中でも個性的な大会です。というのも、観客の熱量が非常に高く、観客はかなりカジュアルです。他の大会だと大きなコートでは、ドレスアップした人たちが観ています。

とにかく声援が大きくて、今回のマレーにとってはかなりプラスになっていたと思います。ただ、逆に言うとバウティスタ・アグートは本当にやりづらかったと思います。

WOWOWの実況の方も完全にマレー目線でした。この方は、むかし僕が観ていたころも実況していた方です。細かい情報を教えてくれるので好きですが、中立で実況してくれることがなく、今回はあまりにもマレー寄りの解説だったのが、残念でした。解説の方がずっとフォローしていましたね。

感動的な第3セット

 

マレーは、第3セットの途中から足がダメになったとしても、全力でやる、というスイッチが入ったように感じました。

2セット取られ、このまま終わってしまうのかと思いましたが、タイブレークまで行きました。

そこからは、完全にマレーのホーム状態。お客さんの声援がすべてマレーに向けられます。1ポイント毎に熱い声援が送られます。ちらちらとマレーのお母さんと奥さん、コーチ陣が映るので、いちいち感動してしまいます。

そしてセットをとった時の会場の盛り上がり!
画面で観ていても鳥肌たちました。

 

ぎりぎりの第4セット


第4セットになるとマレーも少し力が弱くなった感じ。ですが、タイブレークまでくると、第3セットと同じ状況に。観客に肩を押され、マレーの集中力もアップ!

観客のボルテージも上がり、マレーがまたセットを取りました。

途中、マレーのプレーが痛々しくて、「バウティスタ・アグート!!」「取ってくれ!!」
と思っていましたが、こんな苦しい状況でも諦めないマレー。この姿を観られて最高でした。

 

ふらふらの第5セット

こんなにもがむしゃらにプレーしているマレー。プロの選手がこんなにもがむしゃらに、全てを使い切ってもいい、というような覚悟を持って試合をしている状況。

観客も全力で応援をする。

最終ゲームになるか! 第7ゲーム


これを決められたら終わりという第7ゲーム前の観客からの大歓声!!
手を挙げて歓声を受けるマレー。チェアパーソンも見守ります。
泣けました・・・。

そして全力で走るマレー。それを全力で応援する観客。
ここで終わりかと思っていましたが、
気力でゲームを取るマレー!!

そして、第8ゲーム。


観客は総立ちです。やはり、もうマレーには力はほとんど残っていません。そして、最後の瞬間・・・。
4時間を超える試合は幕を閉じました。

ガッツポーズをかかげるバウティスタ・アグート。
普通はネットを挟んでお互いに握手をしますが、マレーのコートまで入って讃えるバウティスタ・アグート。

こうしてマレーの全豪オープンは幕を閉じたのでした・・・。

バウティスタ・アグートの試合後のインタビュー

 

試合後の勝利者へのインタビュー。勝ったにも関わらず、主役じゃない感じは、すこし残酷ではありますが、プロの世界ではしょうがありません。
こんな状況でも冷静にマレーのことを讃えるバウティスタ・アグート。器の大きさを感じました。

そして、ここで終わるかと思いきや、まさかのマレーのインタビューも行われることに!

異例のマレーのインタビュー


ここでマレーのインタビューになりました。

このインタビューでは引退という言葉は発していなかったように思います。ただ、手術を受けなければいけない状況であることは語っていました。

うまくいったらもしからしたら帰ってくる可能性もあるような雰囲気はありました。

ですが、今日のプレーをみていたらウィンブルドン出場はなかなか難しいんじゃないかと思います。これについては、ダバディさん、伊達公子さんもそう言及していました。


そして、サプライズ!!!

ライバルたちからのビデオメッセージが届けられました!!!
これは全豪オープンじゃないとできないイベントのように思います。粋な演出です

 

 

最後のインタビュー


ビデオを見た後、最後のインタビューです。

ちなみに、インタビュアーはもともとマレーのコーチをしていた方とのことでした!なので、インタビュアーも感極まっている感じがありました。

マレーもマレーのお母さんのジュディさんもとてもポジティブな雰囲気で、とても素晴らしいセレモニーだったんじゃないかと思います。

こうして大々的にプレイヤーが引退する姿はテニスでは珍しいように思います。

最近全然観ていなかったのですが、この試合を観られたこと。とてつもなく幸せに思います!!

負けの美学を観たように思います。心がかなり動いてしまいました。


ありがとうございました。

 

 

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どうもありがとうございました!!

たけだ