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新国立劇場「ペンギン・カフェ」上演中止により無料ライブ配信へ

今回は新国立劇場バレエ団が1/11(月)14:00~無料で配信するバレエ公演「ペンギン・カフェ」についてです。

着ぐるみのダンサーがたくさん登場し、ポップでコミカルで楽しく舞台をかけ回ります。

しかし、その裏にあるテーマには考えさせられてしまうスゴい作品です。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録あり。ぜひ男性にもバレエを観に行ってもらいたいと思っています。

※3分ほどで読み終わる記事です。

新国立劇場「ペンギン・カフェ」上演中止により無料ライブ配信へ

環境問題と種の絶滅をポップに描く「ペンギン・カフェ」

たった40分の作品ですが、ドキッとする作品です。

振付のデヴィッド・ビントリーは現代を代表する振付家です。

失われいく文化の多様性を「種の絶滅」というテーマで語るバレエ作品です。

とはいっても説教くさい部分はまったくないので、とても見やすいです。

1844年6月3日ペンギンが絶滅

動物園の人気者であるヨチヨチ歩きのペンギン。南半球を生息地にする飛べない鳥です。

しかしペンギンという名前は、もともとはカナダ東部、グリーンランド、アイスランド、そしてスコットランドに生息していた飛べない鳥であるオオウミガラスのことを指していました。

実は、南半球の飛べない鳥がオオウミガラスに似ていたことからペンギンという名前になりました。

オオウミガラスの肉や卵は人間にとって貴重な食料となり、羽毛はマットレスなどの詰め物として価値がありました。

しかもオオウミガラスはドードーのように飛べないため、捕まえるのが簡単です。19世紀の初めには乱獲により数が激減してしまいます。

そして1844年6月3日、アイスランドのエルディ島で最後のつがいがハンターに殺されてしまいます。そばに残るたったひとつの卵…。

卵も割られ絶滅してしまいました。

悲しいことにオオウミガラスは、人間の手によって絶滅してしまったのです…。

ポップなダンス

「ペンギン・カフェ」の冒頭、オオウミガラスがウエイターとしてカワイらしく登場します。

この作品にはオオウミガラスの他に、絶滅の危機に瀕しているユタのオオツノヒツジ、テキサスのカンガルーネズミ、豚鼻スカンクにつくノミ、ケープヤマシマウマ、熱帯雨林の人間家族、ブラジルのウーリー・モンキーが登場します。

どのシーンもポップでコミカルです。しかし、ときにドキッとします。

最後の壮大な曲が大きな見どころです

あらすじと解説、40分のフル動画はこちらからどうぞ。

絶滅するという意味

振付のデヴィッド・ビントリーは文化の多様性を強調しています。

種が少なくなる(=絶滅)ということは、多様性が失われることにつながります。

これは人間の世界でも同じです。グローバリゼーションが進んだことで、世界中で便利なものが手に入る時代になりました。

これ自体は素晴らしいことですが、それと引き換えに文化の多様性が失われてしまう危険性もあります。

どこに行ってもマクドナルド、やコカ・コーラが手に入る世界。

良い悪いの判断が、とても難しい問題です。

そんなことに思いを馳せてしまう作品です。

1/11(月)14:00~

「ペンギン・カフェ」をレパートリーに持つバレエ団は世界中を探してもほとんどありません。

ですが、日本で観ることができます!

日本の新国立劇場バレエ団がレパートリーに持っていて、今度の月曜日に無料で観ることができます。

youtubeとfacebookでの無料配信です。アーカイブが期間限定でも残ると嬉しいな、と思っています。→公演時間だけの配信でした。

「ペンギン・カフェ」は40分の作品なので、ほかの作品も上演されます。

こちらが当日のスケジュールです。

第1部:14:00~14:40

「パキータ」

音楽:レオン・ミンクス
振付:マリウス・プティパ

第2部 15:05~15:35

「Contact」

音楽:オーラヴル・アルナルズ
振付:木下嘉人

「ソワレ・ド・バレエ」

音楽:アレクサンドル・グラズノフ
振付:深川秀夫

「カンパネラ」

音楽:フランツ・リスト
振付:貝川鐵夫

第3部 16:00~16:45

「ペンギン・カフェ」

音楽:サイモン・ジェフス
振付:デヴィッド・ビントレー

 

今回は「ペンギン・カフェ」の紹介でした。

どうもありがとうございました。