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英国ロイヤルバレエ団「ロミオとジュリエット」ヤスミン・ナグディ、マシュー・ボール主演

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バレエのシーズンは、秋から始まり夏前に終わります。6月に英国ロイヤルバレエ団の来日公演がありましたが、シーズンが終わったすぐ後に日本にやってきました。 

今回の映画でバレエは、2018年/2019年シーズン最後の作品「ロミオとジュリエット」です。ジュリエットを演じるのはヤスミン・ナグディで、来日公演で観たばかりです。

「ロミオとジュリエット」は僕が一番好きな作品で、何回見ても飽きることのない作品です。

 

 

「ロミオとジュリエット」は映画で観る価値アリ


舞台は生で観た方がイイ!!

というのは確かにそうなんですが、映画館でバレエを観るのも僕は好きです。肩ひじ張らず観れるし、服装も気にする必要がありません。音響もすごくいいし、ダンサーの表情をアップで観ることができます。

特に今回の「ロミオとジュリエット」は物語バレエと呼ばれています。ダンサーの表情をしっかり見られるので、気持ちの動きが舞台で見るよりもはっきり伝わってきます。なので、かなりおススメです!!

 

「ロミオとジュリエット」はバレエが1番だと思う


「ロミオとジュリエット」は、誰しも知っているシェイクスピアの作品で、「ウエストサイドストーリー」など、「ロミオとジュリエット」を土台にしている作品もたくさんあります。

ただ、演劇となると、むず痒いセリフがたくさん登場します。

例えば・・・
「ああ、ロミオ、ロミオ、
どうしてあなたはロミオなの。」

ロミオ:「私は月に誓ってあなたを愛します」
ジュリエット:「やめて。夜ごとに形を変える月なんかに誓うのは。あなたの愛まで移り気に思えるから」

そこまで言ってしまうと、僕の場合は逆に冷めてしまう…。

でもバレエの場合は、クサすぎるセリフがないためストーリーがすんなり入ってきます。踊りだけで表現するバレは、「ロミオとジュリエット」とかなり相性がいいと思っています。

 

キャスト

振付:ケネス・マクミラン(KENNETH MACMILLAN)
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ(SERGEY PROKOFIEV)
指揮:パーヴェル・ソローキン(PAVEL SOROKIN)

出演:
ジュリエット:ヤスミン・ナグディ(YASMINE NAGHDI)
ロミオ:マシュー・ボール(MATTHEW BALL)
マキューシオ:ヴァレンティノ・ズケッティ(VALENTINO ZUCCHETTI)
ティボルト:ギャリー・エイヴィス(GARY AVIS)
ベンヴォーリオ:ベンジャミン・エラ(BENJAMIN ELLA)

パリス:ニコル・エドモンズ(NICOL EDMONDS)
キャピュレット卿:クリストファー・サウンダーズ(CHRISTOPHER SAUNDERS)
キャピュレット夫人:クリスティナ・アレスティス(CHRISTINA ARESTIS)
乳母:クリステン・マクナリー(KRISTEN MCNALLY)

三人の娼婦:ベアトリス・スティクス=ブルネル(BEATRIZ STIX-BRUNELL)、ミカ・ブラッドベリ(MICA BRADBURY)、ロマニー・パジャック(ROMANY PAJDAK)
マンドリン・ダンス:マルセリーノ・サンベ(MARCELINO SAMBÉ)

ローレンス神父:ジョナサン・ハウエルズ(JONATHAN HOWELLS)
エスカラス(ヴェローナ大公):トーマス・ホワイトヘッド(THOMAS WHITEHEAD)
ロザライン:金子扶生

 

ヤスミン・ナグディ、マシュー・ボール主演


主演は、イギリス出身のヤスミン・ナグディとマシュー・ボール。今、ロイヤルバレエ団で最も人気のあるふたり。ロイヤルバレエ団の団員は世界中から集まってきている中で、最高位のプリンシパルは16人います。

そのうちイギリス人は4人。2人はベテランで、2人は若手。この若手2人がヤスミン・ナグディとマシュー・ボールです。ロイヤルバレエ団もこの2人を大プッシュしています。ふたりとも、かなりの人気です。

ちなみに日本人は2人もプリンシパルがいます。高田茜さんと平野亮一さんです。

ヤスミン・ナグディ、マシュー・ボールともに容姿端麗です。ふたりとも若手のプリンシパルですが、テクニックの安定感がスゴイです。

ヤスミン・ナグディが実生活でも絶対素直なんだろうな、という純粋なオーラが出ていてジュリエットにぴったりでした。

そしてマシュー・ボールは、ディカプリオがやったロミオと印象が似ていて、ロミオがそのまま出てきた感じ。若干、影があるのも良かったです。

 

「バルコニーシーン」がすごく良い


1幕最後の一番の盛り上がるシーンです。有名な「ああ、ロミオ。どうしてあなたはロミオなの」のシーン。

普段だと感動が先に来るんですが、とにかく若い二人の踊りが純粋で、観ていてニヤニヤしちゃいました。若さ、純粋さに胸がいっぱいになりました。

「バルコニーシーン」の曲は厳密には3曲に分かれています。

➀バルコニーの情景
➁ロメオ(ロミオ)のヴァリアシオン
⓷愛の踊り

⓷の愛の踊りの始め、ジュリエットがロミオにサポートされながら、ピルエットからロンデをします。僕は、この部分がとにかく好きで、ヤスミンとマシューの音のハマり具合に、またニヤニヤしちゃいました。

やっぱりうまい踊りをみると本当に気持ちいいです。

 

プリンシパルのヤスミン・ナグディ


実は最近まで、僕はヤスミン・ナグディのことはあまり知りませんでした。前回、ドン・キホーテで来日した時にようやく存在を知ったくらいで、プリンシパルになったことも知らず…。

ロイヤルバレエはyoutube をとても活用していてレッスン動画などを公開しています。レッスン動画はついつい好きなダンサーばっかり目で追っていたので気づきませんでしたが、よくよく動画を観てみるとすごく目立つダンサーがひとり。それがヤスミン・ナグディでした。

特にヤスミン・ナグディはバレエに恵れた身体をしています。たぶんインド系だと思いますが、エスニックな顔をしていて、小柄なのですぐに見分けることができます。柔軟性と体幹がとにかく強く、バーレッスンでもセンターレッスンでもかなり目立っています。

サムネイルになっているのがヤスミン・ナグディ。37:35からのピルエットに注目です。ちなみにヤスミンのグループのあとに高田さんが登場します。高田さんもめちゃめちゃきれいです。

ふたりとも踊りが大好きなんだろうなー

 

やっぱり映像だとかゆところに手が届かないこともある


ロミオとジュリエットで一番注目は、ロミオがジュリエットを見つけるシーンだと思っています。ソフトバンクのCMで有名になった「モンタギュー家とキャピュレット家」の音楽から仮面舞踏会はスタート。ロミオはロザラインを追っかけて、舞踏会に忍び込みますが、そこでジュリエットに出会います。

僕はいつもロミオがジュリエットを初めて認識する瞬間に注目しています。ちょうどジュリエットが中央あたりで踊っている中、ロミオは舞台の下手をウロウロしています。

生の舞台だとロミオとジュリエットにピンスポットが当たっています。でも、映像だとこのシーンはジュリエットが踊っているため、ジュリエットにズームしてしまっていて、ロミオの動きをとらえてくれません。今回もそうでした。残念!!!!

このシーンは舞台全体を映してほしいと常々思っています。なので、今回もロミオが初めてジュリエットを見る場面が観られず残念でした。

ロマニー・パジャックの「かつら」が非常に気になった


3人の娼婦が登場します。その中のひとりロマニー・パジャックのかつらは黒髪でした。 照明があたると、黒髪の光が飛んでしまっていて、映像でみると禿げてるように見えてしまって、最初かつら取れてるんじゃないかとかつらばっかり気になっちゃいました。笑

最初は取れてると思っていたので、ずっと注目しすぎてしまって、他の方の踊りもそっちのけに笑。じーっと見ていたら、かつらは取れていないことが判明。よかったよかった。

 

ロミジュリは男性ダンサーが大活躍


女性ダンサーの役名がついているのはジュリエットくらいで、あと女性ダンサーで目立つのは3人の娼婦だけです。そのため、男性がかなり活躍するのがロミジュリです。

マキューシオのヴァレンティノ・ズケッティ、ベンヴォーリオのベンジャミン・エラ、ティボルトのギャリー・エイヴィス、マンドリン・ダンスのマルセリーノ・サンベが目立っていました。

 

モンタギュー家とキャピュレット家の対立はどこまで本気なのか

 

ティボルトのギャリー・エイヴィスがマキューシオのヴァレンティノ・ズケッティを「殺してしまう」ことで、一気に悲劇へと転がり始めます。

「殺してしまう」と表記しましたが、今回のギャリー・エイヴィスの演技を見ると「誤って殺してしまった」という表現がしっくりきます。モンタギュー家とキャピュレット家はいつも争いあっていて、殺し合いもしています。

ですが、中心人物の、ロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオ、ティボルトはお互いのことを本気で殺しあう気はないんじゃないか、という雰囲気を感じました。なので、ティボルトがマキューシオを殺してしまった時、後悔すら見え、ロミオに殺されるのを望んでいたようにさえ見えたのが、とても興味深かったです。

わかりやすい解説

映画でバレエでは途中にドキュメンタリー映像や解説が入ります。今回は、日本でも人気の高いアレッサンドラ・フェリが幕間に登場。マクミランのミューズであり、直接指導を受けたひとりです。

19歳から54歳までジュリエットを踊っていました!!

僕も晩年の時に何回か拝見することができ、とても素晴らしかった記憶が今でも残っています。50歳近くても14歳のジュリエットが踊れるなんて本当に信じられませんでした。

「醜くなることを恐れるな」

マクミランは「ロミオとジュリエット」をバレエの様式にとらわれず、自然に演技することに重点を置いていました。バレエには振付があり、美しい形が決まっています。しかし、ここにとらわれ過ぎると表現が後回しになってしまいます。

僕が「ロミオとジュリエット」を何回観ても飽きないのは、ダンサーがそれぞれのロミオとジュリエットを表現しているので、振付・曲が同じであっても、まったく違う舞台に見えるからだと思います。

マクミランの「ロミオとジュリエット」はきっと僕がおじいさんになっても踊り続けられれていると思います。これからもまだまだ観られることが本当に楽しみです!!

ちなみに新国立劇場が今年の10月マクミラン版の「ロミオとジュリエット」を上演するのでご紹介しておきます!!

今回は短い記事にしようと思ったのですが、4000文字超えてしまいました…。短くまとめる方法考えます笑


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どうもありがとうございました!!

たけだ